資本性ローン
先日、弊社の顧問先様が日本政策金融公庫より「資本性ローン」を利用して1億円を調達しました。
弊社は経営革新等支援機関(認定支援機関)として国より認定を受けており、今回の資金調達の
ために事業計画の策定や日本政策金融公庫、銀行との交渉をサポートしました。
【資本性ローンとは?】
①一定期間(10年など)返済する必要がありません。(期間後一括返済)
②もしも会社が倒産しても全ての債務に劣後(後回し)します。
③この借入分は取引金融機関において、金融検査上自己資本とみなすことができます。
一言でいえば、長期間返済は不要だし、もしもの時は優先順位は一番後回しになるから、
銀行の査定上、借入なのに自己資本としてみますよ!という事です。
では、それが何のお得になるのか?
【自己資本比率とは?】
銀行が企業を評価する基準として「自己資本比率」という指標があります。
自己資本比率=自己資本(資本金+過去の利益の積上げ) ÷ 総資産
理想の水準:30%以上(倒産確率の低い水準)
当面の目標:10%以上(格付上金融機関の望む水準)
ですが、成長著しい企業では先行投資として、利益よりも将来に向けた設備投資や人的投資
などが膨らみ、総資産の膨張に対して利益の積み上げが追い付かない状態になります。
【自己資本比率が低いと・・・】
①金融機関の格付けが下がり融資が受け難くなります。
②金融機関の格付けが下がり借入条件が悪くなります。
③借入の比率が増えて返済額が増えると実際に財務状況が厳しくなります。
今回は、その状況を回避するために金融機関の要請もあり、資本性ローンで1億円を調達する
とともに自己資本を積み上げました。
資金調達をして金融機関の評価が上がるって「一石二鳥」ですね!
弊社は、認定支援機関として顧問先様の財務状況を把握し、常に安定した資金調達と潤沢な
資金を保有できるサポートを行っています。